木の風合いを残したまま汚れ・水から守れる?プロトケアFCを実際に試してみました
2026/08/26
店舗の内装や建物の外装、軒天、ルーバー、ウッドデッキなど、建築ではさまざまな場所に木質素材が使われています。
木材には、金属やタイルなどにはない温かみがあり、建物や店舗の印象を大きく変えてくれる魅力があります。
一方で、実際に建物を維持管理する立場から考えると、木材ならではの難しさもあります。
水分や汚れ、紫外線、雨風などの影響を受け、時間の経過とともに変色や劣化が進むことがあるからです。
特に外部に木質素材を使用した建物では、せっかく意匠性の高い建築物であっても、年月が経過すると黒ずみやカビのように見える変色などが目立ってしまうケースがあります。
そこで今回ご紹介したいのが、木質素材向けにリリースされた「プロトケアFC」です。
弊社でも実際に木材へ施工し、水・醤油・油を使った簡単な塗布試験を行ってみました。
プロトケアFCとは?
プロトケアFCは、木質素材向けの浸透性造膜塗料です。
木材を保護する方法の一つとして、表面を強固な塗膜で覆うタイプの製品があります。
例えば液体ガラス系の製品は、木材表面をガラス質の塗膜で覆うことで保護するという考え方があります。
これに対してプロトケアFCは、木材に浸透しながら保護層を形成する「浸透性造膜」という考え方の製品です。
木材を完全に別の素材のように覆ってしまうのではなく、木が本来持っている質感や風合いを活かしながら、耐候性や耐水性を高めていくことを目的としています。
実際にプロトケアFCを塗布してみました
今回、弊社で実際にプロトケアFCを木材へ塗布してみました。
まず驚いたのが、施工後の見た目です。
プロトケアFCを塗布した木材を見ても、一般的な木材とほとんど変わらない自然な仕上がりでした。
木目もそのまま見え、木本来の色や質感も残っています。
「保護するためにコーティングした木材」という印象がほとんどありません。
木材の意匠性を大切にしたい店舗や建築物では、この点は非常に大きな特徴だと感じました。
水・醤油・油を垂らして時間を置いてみました
次に、プロトケアFCを塗布した木材へ、
水
醤油
油
をそれぞれ滴下してみました。
すぐに拭き取るのではなく、そのまま時間を置いてからティッシュで拭き取ります。
結果として、今回弊社で行った簡易的な試験では、いずれもきれいに拭き取ることができました。
特に油については、拭き取った後に実際に木材を触って確認しましたが、表面に油分が残っているような感触もほとんどありませんでした。
木材は液体を吸収しやすい素材です。
無処理の木材であれば、醤油や油などが染み込んでしまうと、シミや変色の原因になることがあります。
今回の試験は正式な性能試験ではなく、あくまで弊社で行った簡易的な確認ではありますが、実際の使用場面をイメージするうえで非常に興味深い結果となりました。
木を「覆う」のではなく、木の特徴を活かしながら守る
木材を長持ちさせるためには、表面を保護するという考え方があります。
その代表的な方法の一つが、木材の表面を強固な塗膜で覆う方法です。
液体ガラスなどによって表面を覆えば、外部からの水分や汚れなどから木材を保護することができます。
一方で、表面に無機質な保護層を形成するため、木材本来の性質や質感をどこまで残したいかによって、向き不向きがあります。
プロトケアFCは、それとは異なる考え方です。
木材内部へ浸透しながら保護することで、木の特性や風合いをできるだけ残しながら、変色を抑え、耐候性・耐水性を向上させることを目指しています。
つまり、
「木を別の素材で覆って守る」
のではなく、
「木らしさを残しながら木を守る」
というところが、プロトケアFCの大きな特徴です。
建物の木部は「汚れてから直す」だけでなく予防する
弊社では不動産仲介だけでなく、建物の維持管理についてもご相談をいただくことがあります。
建物の外壁やエントランス、軒天、ルーバーなどに木質素材を採用すると、竣工当初は非常に美しい仕上がりになります。
しかし、木材は自然素材です。
屋外で使用すれば、紫外線、雨、湿気、汚れなどの影響を受け続けます。
その結果、時間の経過とともに色が変わったり、黒ずみやカビのような変色が目立ったりすることがあります。
こうした状態になってから洗浄や補修、交換を行うのではなく、きれいな状態のうちに保護しておく。
プロトケアFCは、建物の木部について「予防メンテナンス」という考え方を取り入れるための選択肢にもなると考えています。
貸主様へ|建物の木部の美観維持に
賃貸マンション、ビル、店舗物件などを所有されている貸主様にとって、建物の美観を長く維持することは資産管理の一つです。
特に、
エントランスの木部
外壁や軒天の木質部分
木製ルーバー
共用部の木製建具
ウッドデッキ
などは、建物の印象を左右する部分でもあります。
木部がきれいに保たれている建物と、黒ずみや変色が目立つ建物では、来訪者や入居希望者が受ける印象も変わります。
建物の木部をできるだけ自然な状態で残しながら、長期的な美観維持を考えたい貸主様には、プロトケアFCをご提案していきたいと考えています。
借主様へ|店舗内装の木部にも活用できます
プロトケアFCは、建物所有者だけでなく、店舗を出店する借主様にもご提案できる製品です。
飲食店を例にすると、
木製カウンター
テーブル
腰壁
木製建具
造作家具
など、内装に木材を使用することがあります。
木を使った店舗は非常に雰囲気が良い反面、営業が始まれば水分や飲食物、油などが付着する機会も増えていきます。
今回弊社で行った水・醤油・油の簡易試験は、まさにこうした店舗での利用を考えるきっかけになりました。
店舗完成時の美しい木部を、できるだけ長く維持する。
弊社では店舗物件の仲介から内装工事まで対応していますので、今後は木質素材を使用する店舗工事についても、仕上げ方法の一つとしてプロトケアFCをご提案していきたいと考えています。
木を使うからこそ、完成後の維持管理まで考える
建築や店舗づくりでは、完成した瞬間の美しさだけでなく、その状態を何年維持できるのかという視点も重要です。
特に木材は、時間とともに変化していくこと自体が魅力である一方、水分や汚れ、屋外環境による変色などへの対策も必要になります。
今回実際にプロトケアFCを塗布し、水・醤油・油を使って試してみたことで、木本来の質感を大きく変えずに保護するという製品の特徴を実感することができました。
プロトケアFCはリリースされたばかりの製品です。
弊社でも今後、実際の建物や店舗への施工を通じて経過を確認しながら、その効果や活用方法をご紹介していきたいと思います。
建物の木部の維持管理を検討されている貸主様、これから木材を使用した店舗内装を検討されている借主様など、プロトケアFCにご興味がございましたらお気軽にご相談ください。
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